
「屋上の床から、キノコのような小さな筒がいくつか生えているけれど、あれは一体何だろう?」
「防水工事の業者から脱気筒が壊れているので交換が必要ですと言われたが、本当に必要な工事なのだろうか」
大阪府内で鉄筋コンクリート造のビルやマンションを所有されているオーナー様。
屋上にポツンと立っている謎の煙突のような筒を目にしたことはありませんか?
不動産と建物のプロフェッショナルとして断言します。
あの小さな筒は、決して無駄な飾りや不要な設備ではありません。
建物を深刻な雨漏りから守るための、極めて重要な「呼吸器」なのです。
今回は、無駄な工事だと勘違いして放置すると最悪の事態を招く「脱気筒(だっきとう)」の役割と、屋上防水の死角について解説します。
「謎の筒」の正体は建物の呼吸器
この筒の正式名称は「脱気筒」といいます。
その名の通り、空気を逃がすための設備です。
鉄筋コンクリート造の屋上には、雨水を防ぐためにウレタンやシートなどの「防水層」が敷き詰められています。
しかし、コンクリートという素材は、普段からわずかな水分を含んでいます。
大阪の夏の猛烈な直射日光が屋上を照りつけると、コンクリート内部の水分が蒸発して「水蒸気」に変わります。
この水蒸気は上へ向かって逃げようとしますが、分厚い防水層に塞がれているため行き場がありません。
そこで活躍するのが脱気筒です。
防水層の下を通って集まってきた水蒸気を、この筒の先端から外へスゥーっと逃がしてあげることで、屋上が呼吸できる状態を作っているのです。
脱気筒が壊れると「防水層が破裂」する
もし、この脱気筒がサビて穴が開いていたり、飛来物がぶつかって根元から折れていたりするとどうなるでしょうか。
まず、折れた筒の隙間から雨水がダイレクトに防水層の下(コンクリート側)へ流れ込み、即座に最上階の天井へ雨漏りを引き起こします。
さらに恐ろしいのが、水蒸気の逃げ場がなくなることです。
行き場を失った水蒸気は、熱でどんどん膨張し、防水層を内側から風船のように押し上げます。
これを「防水層の膨れ」と呼びます。
限界まで膨れ上がった防水層は、やがて人が踏んだ衝撃や強風でバリッと破裂し、そこから大量の雨水が浸入する最悪の事態に発展するのです。
「とりあえず床を塗る」では直らない
脱気筒の異常や、防水層の膨れによる雨漏りが発生した場合、知識のない業者は「とりあえず膨らんでいる部分を切り取って、上から新しい防水塗料を塗っておきましょう」と提案してきます。
しかし、水蒸気が発生している根本原因(コンクリート内部の過剰な水分)を特定し、適切な位置に新しい脱気筒を設置し直さなければ、数ヶ月後にはまた別の場所が膨れ上がって雨漏りが再発します。
見えない「湿気の道」を科学で透視する
屋上の雨漏りを根本から解決するためには、目に見える床のヒビ割れだけでなく、防水層の下にどれだけの水分が潜んでいるかを正確に把握する必要があります。
錦不動産が大阪全域で提供している精密雨漏り調査では、建物を壊すことなく内部の水分状況を完全に透視します。
- 赤外線サーモグラフィ調査
屋上の床面に赤外線カメラを当てます。
防水層の下に水分が溜まっている場所は温度が下がるため、青い影としてくっきりと浮かび上がります。
これにより、水分の全体量と、脱気筒をどこに設置すべきかの正確な位置を割り出します。 - 微弱電流を使うハイドロパス調査
怪しい箇所に微弱な電気を流し、室内の雨漏り箇所まで電気が通じるかを確認することで、表面的な問題ではなく「本当の水の入り口」を科学的なデータとして完全に証明します。
無駄な工事を省くための精密調査
屋上の防水設備は、一つ一つに重要な意味があります。
脱気筒の役割を正しく理解し、科学的な調査で屋上の状態を正確に把握することこそが、無駄な修繕コストを払い続ける負のスパイラルを断ち切る唯一の方法です。
錦不動産では、科学的な調査で原因を完全に解明し、建物を長持ちさせるための的確な修繕をご提案します。
さらに、オーナー様と直接ご契約いただいた場合は雨漏り調査費および修繕工事費の10パーセントを還元する独自のサポートも実施しております。
「屋上の謎の筒が壊れている」「業者から屋上の全面改修を勧められている」とお悩みの大阪のオーナー様。
見当違いな工事に資金を投じる前に、まずは大阪の不動産と建物のプロフェッショナルである錦不動産へご相談ください。